ホームへ

ポンツーン

サイト案内人のアイコン

ポンツーンは、オーストラリア、シンガポール、マレーシアなどのカジノでプレイできるブラックジャックそっくりのカードゲームです

ポンツーンとブラックジャックは双子の兄弟

まず、ポンツーンとブラックジャック、テーブルやプレイしている状況など、見た目がそっくりです。テーブル上の記載や表示板をよく見ていないと、参加するテーブルを間違えてしまうくらいに似ています。

さらに、ポンツーンもブラックジャックも、プレイヤーとディーラーが対戦し、お互いのカードの合計を21に近づけるという根幹となるルールは同じです

しかし、細部のルールがいろいろ異なります。

ポンツーンのルールは、ブラックジャックのルールと比較すると、ディーラーに有利な部分もあるものの、総じてプレイヤーに有利なルールのように思えます

それにもかかわらず、ポンツーンにブラックジャックの戦略を適用してプレイすると、じりじりとチップを減らすことが多く、最終的にチップを増やしてゲームを終えることがなかなかできません。

当サイトで調査、研究を行ったところ、2つのゲームの細かなルールの違いが、プレイヤーが取るべき戦略に大きな影響を与えていることが判りました。

ポンツーンにブラックジャックの戦略を適用不可

ポンツーンはブラックジャックとそっくりのゲームであるのに、ポンツーンの戦略はブラックジャックの戦略とは大きく異なります。ポンツーンに対してブラックジャックの戦略を適用しても勝つことは困難です

このページおよび関連ページには、当サイトが調べたことを余すことなく盛り込みました。お読みいただけると、ポンツーンのゲームの奥深さに気づいていただけることと思います。


本ページをお読みいただき、ポンツーンの理解を深めて、ポンツーンをゲームレパートリーに追加していただけると嬉しいです。

注意事項

サイト案内人のアイコン

本ページは、ブラックジャック上級者向けに記載されています。
本ページでは、ルール、戦略などを、ブラックジャックと比較しながら説明しています。
ブラックジャックのルール、戦略を理解されていない方は、先にブラックジャックのページをお読みいただくことをお勧めします。

ポンツーンのルールは、地域、カジノで大きく異なります。
本ページでは、シンガポールのMarina Bay Sands Casinoのルールを基に説明しています。*1




ポンツーンのルール

サイト案内人のアイコン

ここでは、ポンツーンのルールを、ブラックジャックのルールと比較しながら、詳細に確認します。


ゲームの参加者とゲームの進行

● ゲームの参加者

ポンツーンのゲームの参加者は、ディーラーとプレイヤーです。ディーラーはゲームの進行役を務めます。

ポンツーンのゲーム参加者

ポンツーンのゲームでは、ディーラーとプレイヤーが対戦し、プレイヤー同士は対戦しません。この点は、ブラックジャックと同じです。

1つのテーブルに座るプレイヤーは、カジノやテーブルによって異なりますが、5名から8名程度の場合がほとんどです。

いずれにしても、テーブルに座るプレイヤーの人数はポンツーンのルールとは関係なく、ルールを理解する上でゲームに参加するプレイヤーの数を気にする必要はありません。


● ゲームの進行

ポンツーンでは、ゲームが始まると、プレイヤーとディーラーに2枚のカードが配られます

最初のカード配布(ディーラーに2枚)

プレイヤーのカードは2枚とも数字が見えるように表向きに、ディーラーのカードは1枚のみ表向きに配られます。


最初のカード配布(ディーラーに1枚)

ディーラーには、1枚のみカードを配るカジノもあります


最初のカードを配り終えると、状況に応じてサレンダーやインシュアランスの意思確認が行われ、、プレイヤーが3枚目以降のカードを引くかの 確認と続きます。

このようなゲーム進行は、ブラックジャックとまったく同じです

このページでは詳細なゲームの流れの説明は省略しますが、ディーラーがカードを引き、勝敗の判定と清算が行われるその後の流れも、ブラックジャックと同じです。詳細については、ブラックジャックのゲームの進行のページを参照してください。


ゲームの道具

サイト案内人のアイコン

ゲームの道具には、1点、ブラックジャックとの大きな違いがありますその違いはカードにあります


● カード

トランプのカードのひと組をデッキ(deck)といいますが、1つのデッキは、通常AのカードからKのカードまでの13枚のカードが♠♦♣♥のそれぞれ4種類、合計52枚で構成されています。

ブラックジャックではこの52枚のカードをそのまま使いますが、ポンツーンでは4枚の10のカードのカードを取り除き、48枚を1つのデッキとして使用します

10のカートなし

この10のカードのカードが取り除かれていることが、ポンツーンの戦略にに大きな影響を与えます。ブラックジャックの戦略と違いが生じる大きな原因との1つです


● テーブル

道具としてのテーブルはブラックジャックと違いはありません。テーブルにはいくつかのルールが書かれていますので、テーブルを見ることでおおまかなルールを把握することができます。

次のイラストは、一般的なポンツーンのテーブルを表現したものです。

ポンツーン用テーブル

テーブルにより書かれているルールの範囲や説明の表現は異なりますが、一般的に、ポンツーンのときの払戻し倍率、ディーラーがカードを引く規則、インシュアランスの倍率が書かれています

カジノでブラックジャックとポンツーンの両方がプレイできるとき、このテーブルに書かれているルールの中で、ディーラーがカードを引く規則がポンツーンとブラックジャックでは異なっている可能性があります。

具体的には、Aのカードを含みAのカードを1または11とカウントできる状態の手札をソフトハンド(soft-hand)と呼び、ソフトハンドの中でもAのカードと他のカード の合計が6の手札をソフトセブンティーン(以降、ソフト17と略記)と呼びますが、そのソフト17のときの規則に注意が必要です

次のイラストは、ディーラーがソフト17のハンドの一例です。

ソフトハンドの例

ブラックジャックでは、カジノまたはテーブルにより、ディーラーがソフト17で追加のカードを引くか引かないかのルールが異なります。

このイラストの状態のとき、ディーラーがソフト17で追加のカードを引くルールの場合は、ディーラーは3枚目のカードを引きます。一方、追加のカードを引かないルールの場合、上記イラストの例では、追加のカードは引かれず、ゲームの進行は勝敗の判断と賭けたチップの清算へと進みます。

ポンツーンでは、ディーラーがソフト17ときに必ず追加のカードを引く規則が採用されています

ディーラーがソフト17で追加のカードを引くルールは、ディーラーが勝利する確率を高めるものであり、このルールだけを見るとプレイヤーにとって厳しいルールが採用されているということができます。


カードの数の数え方

サイト案内人のアイコン

ポンツーンのカードの数の数え方は、基本的にブラックジャックと同じです。

2のカードから10のカードのカードは、その数字のままカウントします。例えば、8のカード9のカードのハンドは、8+9で合計17となります。

合計17の例

JのカードQのカードKのカードの3種類の絵札のカードは、どの種類のカードも10と数えます。JのカードKのカードのハンドは、合計20となります。

合計20の例

Aのカードのカードは、1または11とカウントします。Aのカード7のカードのハンドは、8または18とカウントします。

合計8または18と数える例

ここまでのカードの数え方は、ブラックジャクとまったく同じです。異なる点は、ソフトハンドでダブルダウン(またはダブル※)を行ったときのAのカードの数え方です

サイト案内人のアイコン

※ 「ダブルダウン」と「ダブル」は、異なるルールです。カジノによって、どちらかのルールが採用されています。本ページで説明を行っているシンガポールのMarina Bay Sands Casinoでは、ダブルダウンが採用されています。ダブルのルールは別ページにて説明します。

ブラックジャックの場合、Aのカード1または11のいずれかとして、プレイヤーの都合の良いようにカウントすることができます。次のようなハンドでは、Aのカードを11とカウントして、合計21となります。

ブラックジャックでは合計21と数える例

ところが、ポンツーンでは、ソフトハンドのダブルダウンでは、Aのカードを必ず1と数えなければいけません。そのため、ブラックジャックでは合計21となった上記のハンドは、ポンツーンではたったの合計11となります

ポンツーンでは合計11と数える例

Aと絵札の特別なハンド「ポンツーン」

ポンツーンにおいて、Aのカードと絵札の組合せのハンドは、ポンツーンと呼ばれる特別なハンドです。ブラックジャックにおいて、Aのカードと絵札または10のカードの組合せのハンドをブラックジャックと呼ぶのと同じです。

ポンツーン

このイラストの例は、プレイヤーのAのカードと絵札のハンドですが、ディーラーのAのカードと絵札のハンドもポンツーンといいます。

なお、一部のカジノでは、Aのカードと絵札の組合せをポンツーンとは言わないで、ナチュラル(natural)と呼びます。


勝敗の判定

サイト案内人のアイコン

ポンツーンとブラックジャックの間には、勝敗の判定にも違いがあります

ポンツーンの勝敗は、プレイヤーの手札の合計とディーラーの手札の合計を比較して判定します。合計大きい方が勝ち、小さい方が負け、同じならば引分けとなるのは、ブラックジャックと同じです。

数字の大きい方が勝ち

プレイヤーがバーストしたとき、つまり合計が22以上となったとき、ディーラーの手札の合計にかかわらずプレイヤーが負けとなる点もブラックジャックと同じです。

バーストは負け

ポンツーンの勝敗の判定がブラックジャックと異なるのは、プレイヤーのハンドの合計が21となったときに、ディーラーがカードを引くのを待たずに、プレイヤーの勝ちとなる点です

プレイヤーの21は即勝ち

このイラストの例では、プレイヤーが3枚目のカードを引き、プレイヤーのカードの合計が21となりました。

この3枚目のカードを引いて合計が21となった瞬間にプレイヤーの勝ちが確定し、即、プレイヤーに対して勝ち分の払戻しが行われます。

このプレイヤーのカードの合計が21となったときにプレイヤーの勝ちとなるルールは、プレイヤーのハンドがポンツーンの場合にも適用されます

プレイヤーのポンツーンは即勝ち

このケースでは、プレイヤーに2枚のカードが配られたときにプレイヤーの勝ちが確定します。ディーラーのオープンカード※が何のカードであるかは関係ありません。

※ オープンカード:表向きに配られた数字の見えるカード

したがって、ポンツーンでは、プラックジャックに設定されているイーブンマネーのルールはありません

ポンツーンにイーブンマネーのルールはない

サイト案内人のアイコン

この合計21またはポンツーンとなったときにプレイヤーの勝ちが確定するルールは、プレイヤーがヒットを選択するかステイ/スタンドを選択するかという戦略判断に大きな影響を与えます。

それだけではありません。ダブルダウンを選択するか、スプリットを選択するかという戦略判断にも影響を与えます。


プレイヤーの判断の選択肢

サイト案内人のアイコン

ポンツーンにおけるプレイヤーの判断の選択肢は、ヒットスタンド(ステイ)、ダブルダウンスプリットサレンダーおよびインシュアランスです。


選択肢 説明
ヒット 追加のカードを要求します。
スタンド(ステイ) 追加のカードを要求しません。
ダブルダウン 追加のカードを1枚のみ引くことを宣言し、賭けるチップを最大2倍まで増やします。
スプリット 配られた2枚のカードが同じ数字のときに、ハンドを2つに分割します。
サレンダー 賭けるチップの半分を放棄し、ゲームを終了します。
インシュアランス ディーラーの結果がポンツーンであることに賭けます。

選択肢は基本的にブラックジャックと同じですが、先にご説明したとおり、イーブンマネーはありません。

プレイヤーからディーラーへの意思表示のジェスチャーは、ブラックジャックと同じです。


ブラックジャックとは衝撃的に異なるダブルダウンのルール

サイト案内人のアイコン

ダブルダウンのルールは、ポンツーンとブラックジャックで衝撃的に異なります。驚いてください。


● ダブルダウンをなかったことにできる

ブラックジャックのダブルダウンは、追加のカードを1枚のみ引くことを条件に、賭けるチップを最大2倍に増やすことができます。追加のカードを引き終わった後は、たとえ引いたカードが気に入らなくても、何もすることはできません

具体的な例として、次のイラストを見てください。

ダブルダウン失敗の例

プレイヤーは、最初の2枚のカードが配られた時点でチャンスとみてダブルダウンを宣言しましたが、3枚目に配られたカードは期待する絵札ではなく、Aのカードでした。合計12です。チャンスが一転して大ピンチです。

ブラックジャックでは、このような状況でできることは、ディーラーがバーストすることを祈るのみです。しかし、ポンツーンは違います。

ポンツーンでは、3枚目のカードが配られた後、そのままプレイを継続するか、最初に賭けたチップをあきらめてゲームを降りることで、追加のチップを返してもらうかを選択することができます

神様とプレイヤー

つまり、プレイヤーはが極めて勝つ確率が低いと判断をしたときに、ディーラーの結果を確認せずに、賭けたチップの半分をあきらめることで損害を抑えることができるのです。

ブラックジャックをプレイされる方なら、これまで数えきれないほどダブルダウンで痛い負けを経験されているはずで、このルールに救世主が現れたような大きな衝撃を受けたのではないでしょうか。

では、このダブルダウンのルール流れを、イラストで確認してみまょう。

ダブルダウンの後で取り消す例

3枚目のカードを配り終えた後、ディーラーはプレイヤーに対して、ステイとサレンダーのどちらを選択するか尋ねます。ディーラーは、プレイヤーが判断を行うまで、ゲームの進行を保留します

イラストの例では、プレイヤーは勝つ確率が極めて低いと判断し、サレンダーを選択しました。サレンダーの選択により、このプレイヤーのゲームは終了となり、清算が行われます。最初に賭けたチップはディーラーによって回収され、追加のチップはプレイヤーに戻ってきます。

サイト案内人のアイコン

※ ゲーミングガイドでは、ダブルダウンにおいて「サレンダー」や「ステイ」の用語は用いられていません。理解しやすさから用いられている俗称です。


● ディーラーがポンツーンならば半分戻る

プレイヤーがダブルダウンでステイを選択した後、ディーラーがポンツーンとなった場合、当然、プレイヤーは負けになります。

ただし、最初の掛け金と追加の掛け金の両方が没収されるわけではなく、最初の掛け金のみが没収されます追加の賭け金は、プレイヤーに戻されます。このルールのおかげで、少しだけダメージが抑えられます。

ディーラーのポンツーンでダブルダウンの半分返還

サレンダーのルールにも違い

● レイトサレンダーが適用される

サレンダーは、賭けたチップの半分を放棄することでゲームを手じまいできるルールです。プレイヤーとディーラーに最初のカードが配れたときに、プレイイヤーが圧倒的に不利な状況にある場合、損害を減らす目的でプレイヤーが宣言します。

サレンダーには、サレンダーが認められるタイミングの違いにより、レイトサレンダーアーリーサレンダーの2種類があります

レイトサレンダーは、ディーラーがポンツーン(またはブラックジャック)でないことが確認できた後に、プレイヤーのサレンダーが認められます。

例えば、次のイラストのような状況の場合、ディーラーの伏せたカードがAのカードでないことが確認できた後、サレンダーが認められます。

戦略上サレンダーを選択すべき例

一方、アーリーサレンダーは、ディーラーのハンドに関係なく、サレンダーが認められます。上記のイラストの例では、プレイヤーがサレンダーを宣言すると、その場でサレンダーが認められます。

アーリーサレンダーは、ディーラーがポンツーン(またはブラックジャック)の場合でもサレンダーが認められる分、レイトサレンダーよりもプレイヤーに有利なルールです。

ブラックジャックでは、カジノによって、レイトサレンダーが採用されているか、アーリーサレンダーが採用されているかが異なります。

サイト案内人のアイコン

ポンツーンでは、ほぼすべてのカジノが、レイトサレンダーを採用しています。これは、カジノ側の取り分であるハウスアドバンテージが小さくなり過ぎないよう、計算された結果と推測されます。


● サレンダーできる状況に違いがある

サレンダーは、ディーラーのオープンカードにより、宣言が制限されるケースがあります。

多くのカジノで標準的に採用されているルールでは、ポンツーンとブラックジャックで宣言できるディーラーのオープンハンドに、次のような違いがあります。

ディーラーのオープンカード ポンツーン ブラックジャック
2のカード3のカード4のカード5のカード6のカード7のカード8のカード9のカード サレンダーできない サレンダーできる
10のカード 状況が発生しない サレンダーできる
JのカードQのカードKのカード サレンダーできる サレンダーできる
Aのカード サレンダーできる サレンダーできない

ポンツーンでは、ディーラーのオープンカードがAのカードのときでもサレンダーを行うことができます。これはブラックジャックと比べてプレイヤーには有利なルールです。

方、ディーラーのオープンカードが2のカードから9のカードの場合は、サレンダーを行うことができません。例えば、ブラックジャックではサレンダーを宣言する次のイラストのケースでは、サレンダーを宣言できません。

ディーラーのオープンカードが9でサレンダーすべき例

サイト案内人のアイコン

※ 繰り返しになりますが、サレンダーできる状況の制限は、カジノにより違いがある可能性があります。初めて訪れるカジノでは、テーブルに座ってプレイを始める前に確認するようにしてください。


インシュアランスにはゲームの流れで若干の違いが発生

ポンツーンにおいても、ブラックジャックと同様に、ディーラーのポンツーンへの対抗手段として、インシュアランスを行うことができます。

インシュアランスを行うことができるのは、ディーラーの1枚目のカードがAのカードであったときのみです。

プレイヤーは、ディーラーがポンツーンになると予想したときに、テーブルのインシュアランスのゾーンにチップを置くことで、ディーラーがポンツーンになるということに賭けることができます。

テーブルのインシュアランスの賭ける場所

インシュアランスの掛け金は、賭けた金額の半分が上限です。

ディーラーがポンツーンであったときは、2 TO 1 の払戻し倍率で払戻しが行われます。例えば、最初に$50 賭けたときは、ポンツーンに最大$25 を賭けることができます。

結果としてポンツーンとなったときは、賭けたチップと合わせて$75が払い戻されます。つまり、インシュアランスでは$50の儲けとなります。

インシュアランスの払戻

結果的に、ハンドの負けがインシュアランスの勝ちで相殺され、トータルはプラス・マイナス0となります。

ところで、「プレイヤーとディーラーがポンツーンのときはどうなるんだろう? インシュアランスをすればダブルで勝利?」という疑問を持たれた方はいらっしゃいませんか?

ポンツーンでインシュアランスは賭けれるか?

ポンツーンでは、プレイヤーがポンツーンまたは合計21となった時点でプレイヤーの勝ちが確定します。プレイヤーのカードは回収されてハンドがなくなってしまうので、プレイヤーはインシュアランスに賭ける権利がありません。

このポンツーンのときにインシュアランスを賭けることができないことが、ブラックジャックとは異なる点です。


配当

サイト案内人のアイコン

プラックジャックで勝利したときの配当はシンプルですが、ポンツーンではいろいろな配当のバリエーションがあります。この勝ったときのバリエーションの多さは、ポンツーンの大きな魅力です。


基本的な払戻し倍率はブラックジャックと同じ

ポンツーンなどの役がなく、普通に勝ったときの払い戻し倍率は 1 TO 1 です。つまり、賭けた額と同額のチップが支払われます。競馬のオッズ風に表すと、2.0倍となります。

例えば、$100を賭けたときは、賭けた額と同額の$100が支払われ、賭けたチップと合わせて$200がプレイヤーの手元に戻ってきます。

通常の払戻

ポンツーンの払戻し倍率は、多くのカジノで 2 TO 3 です。チップを2枚を賭けると、3枚が支払われます。競馬のオッズ風に表すと、2.5倍となります。

ポンツーンの払戻

引いたカードの枚数に応じたボーナス

サイト案内人のアイコン

ポンツーンでは、プレイヤーが追加で3枚以上のカードを引き、かつ、合計が21となったときに、ボーナスを含んだ払戻し倍率にて払戻しが行われます。このボーナスは、ブラックジャックにはないポンツーン独特のルールです。

例えば、次のイラストのように、プレイヤーが追加で3枚のカードを引き、最初に配られた2枚のカードと合わせて、5枚のカードで合計21となったときに、ボーナスを含む配当を受けることができます。

5枚で合計21

5枚のカードで合計21となったときの払戻倍率は、3 TO 2 です。引いた枚数が多くなると払戻倍率も多くなります。手札の枚数と払戻し倍率の関係は、次の表のとおりです。

手札の枚数 払戻倍率 競馬オッズ表記の払戻倍率
5枚 3 TO 2 2.5倍
6枚 2 TO 1 3.0倍
7枚以上 3 TO 1 4.0倍

合計が21でなければボーナスを含んだ払戻し倍率が適用されません。ボーナスが適用されるのは、あくまでも合計が21 の場合のみであることに注意してください。

次のイラストのようなケースは、通常の払戻し倍率 1 TO 1 での払戻しとなります。

5枚で合計19


カードの組合せによるボーナス1:7のカード7のカード7のカード

ポンツーンでは、7のカードのカードが3枚揃って合計21となったときに、ボーナスを含む払戻し倍率が適用されます

7のカード3枚

サイト案内人のアイコン

7のカードが3枚揃った合計21のハンドは、見た目にも美しく、ボーナスを受けるに値するハンドではないでしょうか。

この7のカードのカードが3枚揃った合計21のハンドは、カードのマークが揃っているか否かによって、払戻し倍率が異なります

先のイラストのように、マークが揃っていない場合の払戻し倍率は、ポンツーンのケースと同じ 3 TO 2 です。$100を賭けたときは、賭けたチップを含めて$250 の払戻しが受けられます。

次のイラストのように、3枚ともマークがハート7のカードで揃ったときの払戻し倍率は、2 TO 1 です。$100を賭けたときは、賭けたチップを含めて$300の払戻しが受けられます。

ハートマークの7のカード3枚

次の表は、7のカードのカードが3枚揃ったときの払戻し倍率を一覧にまとめたものです。

3枚のマーク揃い 払戻倍率 競馬オッズ表記の払戻倍率
マーク揃いなし 3 TO 2 2.5倍
、♣またはのマーク揃い 2 TO 1 3.0倍
♠のマーク揃い 3 TO 1 4.0倍


カードの組合せによるボーナス2:6のカード7のカード8のカード

ポンツーンでは、7のカードが3枚揃った合計21の場合だけでなく、6のカード7のカード8のカードの3種類のカード構成で合計が21となる組合せに対してもボーナスが設定されています

678のカードの組合せ

6のカード7のカード8のカードの組合せでは、6のカード7のカード8のカードのカードの順番は関係ありません。8のカード7のカード6のカードの順でカードが置かれても、7のカード6のカード8のカードの順でカードが置かれても、この3種類の数字のカードの組合せであればボーナスの対象となります。

6のカード7のカード8のカードの組合せによるボーナスは、7のカード7のカード7のカードの組合せによるボーナスと同様に、マークの種類が揃っているか否かによって払戻し倍率が異なります。6のカード7のカード8のカード の組合せの払戻し倍率は、次の表のとおりです。

3枚のマーク揃い 払戻倍率 競馬オッズ表記の払戻倍率
マーク揃いなし 3 TO 2 2.5倍
、♣またはのマーク揃い 2 TO 1 3.0倍
♠のマーク揃い 3 TO 1 4.0倍
サイト案内人のアイコン

6のカード7のカード8のカードの組合せの払戻し倍率は、7のカード7のカード7のカードの組合せの払戻し倍率と同じです。

6のカード7のカード8のカードの組合せの発生確率が7のカード7のカード7のカードの組合せの発生確率より高いことは容易に推測がつきますので、 6のカード7のカード8のカードの組合せはかなりお得な組合せということになります。



スーパーボーナス

ポンツーンでは、プレイヤーに配られた3枚のカードがマーク揃いの7のカードで、かつ、ディーラーのカードが7のカードの場合に、高額のスーパーボーナス(super bonus)が与えられます

678のカードの組合せ

ディーラの7のカードのマークは、プレイヤーの7のカードのカードのマークと一致する必要はなく、どのマークでもスーパーボーナスとなります。

このスーパーボーナスは、7のカードが揃ったプレイヤーだけでなく、そのときに同じテーブルでハンドを持ってゲームに参加していた他のプレイヤーも配当を受け取ることができます

シンガポール Marina Bay Sands Casino のスーパーボーナスの金額は、次のとおりです。*2

プレイヤー 賭け金 スーパーボーナスの金額
7のカード7のカード7のカードのハンドのプレイヤー SGD 10 ~ 99 SGD 1,000
SGD 100以上 SGD 5,000
テーブルに参加し、ハンドを持つプレイヤー 賭け金に依存せず SGD 50
SGD:シンガポールドル

喜ぶプレイヤー

スーパーボーナスの支払いは、元々の賭けの清算とは別に行われます。元々の賭けが負けであっても、スーパーボーナスを受け取ることができます。

なお、プレイーヤーが7のカード7のカードのハンドでスプリットやダブルダウンを行った場合、たとえ7のカードのカードが3つ揃ってもスーパーボーナスの対象とはなりません

プレイヤーのハンドがマークの揃っていない7のカード7のカードで、ディーラーが7のカードのときの戦略は、スプリットです。スーパーボーナスが狙えるマーク揃いの7のカード7のカードのときに、誤ってスプリットしないように注意が必要です。

サイト案内人のアイコン

※ スーパーボーナスの払戻し金額は、カジノにより大きく異なります。詳細については、プレイを行うカジノで確認してください。

ボーナスの名称もカジノで異なる場合があります。「スペシャルボーナス(special bonus)」というカジノもあります。また、7のカードが揃ったプレイヤーへの支 払いを「スペシャルボーナス」と呼び、テーブルでゲームに参加していたプレイヤーへの支払いを「スーパーボーナス」というカジノもあります。


ポンツーンとブラックジャックの違いのまとめ

サイト案内人のアイコン

ここまでポンツーンとブラックジャックのルールの違いと、ポンツーンの配当についてご紹介してきました。この後は、ポンツーン戦略とブラックジャックの戦略の違いについて考えていきます。

その前に、戦略に影響を及ぼすポンツーンとブラックジャックの違いを表にまとめましたので、ここで再確認しておきます。

  ポンツーン ブラックジャック
ゲームの道具 10のカードのカードを使わない。(1デッキ48枚) AのカードからKのカードののカードを使う(1デッキ52枚)
勝敗の決め方 プレイヤーが合計21となった時点で勝ちが確定する。 プレイヤーとディーラーがともに合計21ならば引分けとなる。
プレイヤーがポンツーンとなった時点で勝ちが確定する。 プレイヤーとディーラーがともにブラックジャックならば引分けとなる。
ダブルダウン カードを1枚引いた後、サレンダーを選択できる。 カードを1枚引いた結果に対してプレイヤーの選択肢はない。
ソフトハンドでダブルダウンを行うときは、Aのカードを1と数える。 ソフトハンドでダブルダウンを行うときは、Aのカードを1または11と数える。(都合のよい方を選択して数える。)
サレンダー ディーラーのオープンハンドがAのカードまたは絵札のときに宣言できる。 ディーラーのオープンハンドがAのカード以外のときに宣言できる。
配当(払戻) 5枚以上で合計21となったときに払戻し倍率が高くなる。 5枚以上で合計21でも払戻し倍率は同じ。
7のカード7のカード7のカードの組合せ、6のカード7のカード8のカードの組合せとなったときにボーナスを受け取れる。 カードの組合せによるボーナスはない。
プレイヤーおよびディーラーのカードの組合せによる特別ボーナスが設定されている。 カードの組合せによるボーナスはない。

ポンツーンの基本戦略

1つのゲームにおける基本戦略

サイト案内人のアイコン

ポンツーンのゲームを行うときに、最も重要なことは、戦略どおりの判断を行うことです。この点は、ブラックジャックとまったく同じです。

戦略どおりの判断を行うためには、戦略テーブルをしっかりと暗記し、暗記したテーブルを忘れないように訓練する必要があります。

ポンツーンの戦略テーブルは、ブラックジャックの戦略テーブルと比較してかなり大きく、ブラックジャックでは可能であった単純暗記はかなり困難です。暗記するときは、どうしてよのような戦略となっているか背景にある理由を併せて考えることが必要になります。

当サイトでは、みなさんがポンツーンの戦略を理解し、暗記できるように、下記の情報を掲載しています。

道場の案内人

暗記した戦略テーブルを忘れないようにする訓練は、「ポンツーン道場」をご活用ください。


過去の結果、傾向からの予測戦略

シャッフルマシン

ポンツーンでは、自動シャッフルマシンを使い、数デッキのカードを1ゲームごとに混ぜて行われます。また、ブラックジャックとは異なり、シングルデッキでのゲームを見かけたこともありません。

サイト案内人のアイコン

このような状況を考えると、カウンティング戦略など、過去の結果を考慮した戦略は、重要視しなくてもよいと思われます。たぶん、テーブルに座ったときは、戦略の判断を間違えないようにするだけでいっぱいいっぱいで、他の難しい戦略に気を配る余裕はないでしょう。

※ ご参考:ブラックジャックの「過去の結果、傾向からの予測戦略



参考資料

*2:Gambling Regulatory Authority ( A Singapore Government Agency Website ), 『PONTOON (MBS) Game Rules Version 6 w.e.f 27 September 2019』参考資料2 ※MBS:Marina Bay Sands

最終更新日:2023年03月28日

注意事項

  本サイトの情報は、ギャンブルを行うことを推奨するものではありません。
  ギャンブルを行われるときは、ご自身の判断と責任で行ってください。

管理者おすすめサイト