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ブラックジャックのオプションゲーム

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このページでは、ブラックジャックのテーブルで、ブラックジャックと同時にプレイすることのできる、ブラックジャックとは独立したオプションゲームについて説明します。

これらのゲームは、ブラックジャックのゲームとは独立しているため、ブラックジャックの結果に影響を受けません。また、反対に、これらのゲームがブラックジャックの結果に影響を与えることもありません

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当サイトでは、ブラックジャックとは独立してプレイできるこれらのゲームを「オプションゲーム(optional game)」と読んでいます。この「オプションゲーム」という語は、当サイトで用いることとした用語で、一般的に定まった用語※ではありません。ご注意ください。

※ サイドベット(side bet)、サイドゲーム(side game)と呼ばれるケースもります。

ペアのカードを持ったプレイヤー

オプションゲームは、基本的にシンプルなゲームで、戦略は特にありません。ハウスアドバンテージは、ブラックジャックよりもかなり高く設定されています。

そんなに何回もゲームをプレイしないのであれば勝ったり負けたりですが、数多くの回数ゲームに賭けると、ほとんどの場合はチップを減らすことになります

高いハウスアドバンテージを考えると、プレイしないことが唯一の戦略ということもできます。

ブラックジャックのサイドゲームに例えたチャーハンの味変

プレイヤーの視点からみたオプションゲームの存在価値は、盛り上がりなく、たんたんとゲームが進む状態のときの気分転換です。

ちょっと変で、やや無理やりな例えかもしれませんが、大盛料理で同じ味に飽きたときに、味変をするための調味料みたいなものと考えることができます。

ブラックジャックのサイドゲームに例えたチャーハンの味変

オプションゲームのミニマムベット、気軽に楽しめるように、通常、メインのブラックジャックのミニマムベットよりも低く抑えられています




ペア(Pair)

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ペアは、プレイヤーに最初に配られた2枚のカードが、同じ数字のとなることに賭けるシンプルなゲームです。


ゲームのルール

6と6でペア成立

プレイヤーに配られた最初の2枚のカードが同じ数字のときに、ペア成立となり、配当を受けることができます


Aと4でペア不成立

プレイヤーに配られた最初の2枚のカードが異なる数字のときは、ペア不成立で、賭けたチップが没収されます。


ブラックジャックでは、絵札のカードと10のカードは、すべて10とカウントします。JのカードQのカードというように、数字が異なっていても、スプリットを行うことが可能です。(戦略上、絵札のスプリットは推奨されないことに注意してください。)

JとQでペア不成立

一方、ペアでは、JのカードQのカードというような絵札の組合せは、異なる数字のカードの組合せとなり、ペア不成立になります



賭けかた

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ペアのゲームを楽しむことのできるテーブルでは、テーブル上にペアのベットを行う場所が書かれていますペアのベットをする場所は、ブラックジャックのベットを行う場所とは、明確に区別されています

次のイラストは、ペアのゲームが設定されているブラックジャックのテーブルレイアウトの例です。*1

ペアのゲームをプレイできるテーブルレイアウト

このテーブルレイアウトの例では、「ANY PAIRと書かれたボックスが、ペアのゲームに賭ける場所です

ペアに賭けるときは、この「ANY PAIR」と書かれたボックスにチップを置きます。

例えば、プレイヤーAが、プレイヤーA自身に配られる2枚のカードがペアとなると予想したときは、プレイヤーAの前のボックスにチップを置きます。

プレイヤーAがプレイヤーAのカードの組合せにベット

プレイヤーBがプレイヤーCに配られる2枚のカードがペアになると予想したときは、プレイヤーBはプレイヤーCのボックスにチップを置きます。

プレイヤーBがプレイヤーCのカードの組合せにベット

ブラックジャックに賭けずにペアに賭けることはできない

ペアは、ブラックジャックのオプションの位置づけのゲームのため、ブラックジャックに賭けずに、ペアだけに賭けることはできません


1つのペアのボックスに、複数のプレイヤーが賭けることもできます。

プレイヤーBとCがプレイヤーCのカードの組合せにベット

なお、ブラックジャックに賭けてあれば、ブラックジャックに賭けていない人でもペアに賭けることができます。

※ カジノによっては、ブラックジャックに賭けていない人がペアに賭けることを許可していない可能性もあります。

ブラックジャックに賭けていないプレイヤーがブラックジャックに賭けているプレイヤーのカードの組合せにベット

配当とハウスアドバンテージ

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多くのカジノで、ペアの配当は、「11 to 1です。

1枚のチップを賭けると、ペアの成立で11枚のチップが配当され、賭けた1枚のチップと合わせて、12枚のチップがプレイヤーに戻ってきます

ペアの配当と払戻しチップ

日本の競馬のオッズのように表すと、ペア成立時の配当は12.0倍となります。

ペアが不成立の場合、賭けたチップは没収されます。

プレイヤーに配られた2枚のカードの数字が1枚目のカードと同じ数字となる確率は、ゲームに使用されているトランプのデッキ数により異なります

デッキ数が無限大と仮定すると、 カードの数字が13種類であることから、同じ数字となる確率は、13分の1で、約7.7%です。

しかし、実際のゲームは無限大デッキではなく、1デッキから数デッキの範囲で行われます。ペア発生確率の計算は、少しだけ複雑です。デッキ数をDとすると、下記の式で表すことができます。

$$(ペア成立確率)=\frac{D*4-1}{D*52-1}$$

実際のゲームは、1デッキから数デッキの範囲で行われます。比較的多くのテーブルで採用されている6デッキでペアが成立する確率は、約7.4%となります。

$$(ペア成立確率)=\frac{6*4-1}{6*52-1}=7.395…$$

また、期待値は、下記の式で求められ、約0.89となります。

$$ \begin{align} (ペア期待値)&= (ペア成立確率)*(払戻倍率) \\ &=7.395…*12=0.8874… \end{align} $$

したがって、6デッキの場合のハウスアドバンテージは、下記の計算式より、約11.25%となります。

$$ \begin{align} (ペアのハウスアドバンテージ)&=1ー(ペア期待値)\\ &=0.1125…=11.25…% \end{align} $$

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ブラックジャックの期待値は、「ハウスアドバンテージ、控除率一覧」のページに記載されているとおり」、シンガポールやマカオなどで一般的なルールで6デッキの場合、0.43%です。

ペアのハウスアドバンテージは、ブラックジャックのハウスアドバンテージよりもかなり高いことが解ります

※ 異なるデッキ数のときのペア発生確率、期待値、ハウスアドバンテージは、「ペア(pair)」のページの「ペア発生確率」を参照してください。  もっと詳しく:ペア発生確率


ラッキー8(Lucky 8)

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ラッキー8は、ペアの拡張版のようなゲームです。

ペアではプレイヤーに最初に配られた2枚のカードでゲームを行います。一方、ラッキー8では、プレイヤーに最初に配られた2枚のカードと、ディーラーに最初に配られた1枚のカードの、合わせて3枚のカードでゲームを行います

ラッキー8で使う3枚のカード

この最初に配られた3枚のカードが、定められた組合せとなったときに、配当を得ることができます

ラッキー8は、シンガポールのマリーナ ベイ サンズ カジノでプレイすることができます。*2


ゲームのルールと配当

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ラッキー8では、プレイヤーとディーラーに配られて最初の3枚のカードが次の組合せのときに賭けたプレイヤーの勝ちとなり、配当を受け取ることができます。


  • プレイヤーの2枚のカードと、ディーラーの1枚のカードが、3枚とも8のカードのとき
  • プレイヤーの2枚のカードとディーラーの1枚の合計3枚のカードのうち、2枚のカードが同じ数字のとき

このゲームでは、「ラッキー8」という名前が示すとおり、8のカードが揃ったときの配当が高くなっています

配当が得られるカードの組合せと配当は、次のとおりです。

  配当が得られるカードの組合せ 配当†
1 プレイヤーの2枚のカードとディーラーの1枚の合計3枚のカードとも8のカードのカードで、かつ、3枚のカードのマークが同じとき 1,000 to 1
(1,001倍)
8のカード3枚がマーク揃いの例
2 プレオヤーの2枚のカードとディーラーの1枚の合計3枚のカードとも8のカードのカードで、かつ、3枚のカードのマークが揃っていないとき 100 to 1
(101倍)
8のカード3枚がマーク違いの例
3 プレイヤーの2枚のカードとディーラーの1枚の合計3枚のカードのうち、2枚のカードが8のカードのカードで、かつ、8のカード2枚のカードのマークが同じとき 10 to 1
(11倍)
8のカード2枚がマーク揃いの例
4 プレイヤーの2枚のカードとディーラーの1枚の合計3枚のカードのうち、2枚のカードが8のカードのカードで、かつ、8のカード2枚のカードのマークが揃っていないとき 5 to 1
(6倍)
8のカード2枚がマーク違いの例
5 プレイヤーの2枚のカードとディーラーの1枚の合計3枚のカードのうち、2枚のカードが8のカード以外の同じ数字のカードのとき 3 to 1
(4倍)
8以外のペアの例
†:( )内は、日本の競馬のオッズの形式で表したときの倍率です。

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8のカード以外でペアとなる同じ数字のカードがある場合、配当は「3 to 1」です。「3 to 1」は、チップ1枚を賭けたときに3枚が配当され、賭けた1枚と合わせて、4枚のチップが戻ってきます。

8以外のペアの配当と払戻しチップ

オプショナルゲーム「ペア(pair」でペアが成立したときの配当は、「11 to 1(12倍」です。このことより、ラッキー8では、ペアの配当が低く抑えられている分、8のカード8のカード8のカードなどの組合せのときに大きな払戻が得られることが特徴であることが解ります。

また、3枚のカードのうち2枚のカードでペアが成立すれば配当を得られることから、配当が得られる確率が高いことも特徴です。

ペアが成立しない例

なお、JのカードQのカードというような絵札の組合せは、異なる数字のカードの組合せとなり、払戻は受けられません。



賭けかた

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ラッキー8のゲームを楽しむことのできるテーブルでは、テーブル上にラッキー8のベットを行う場所が書かれています

ペアのベットをする場所は、ブラックジャックのベットを行う場所や、ペアなど他のオプションゲームのベットを行う場所とは、明確に区別されています

次のイラストは、Lucky 8のゲームが設定されているブラックジャックのテーブルレイアウトの例です。*2

ラッキー8のゲームをプレイできるテーブルレイアウト

このテーブルレイアウトの例では、L8」と書かれた円が、ラッキー8のゲームに賭ける場所です。

ラッキー8に賭けるときは、この「L8」と書かれた円の中にチップを置きます。

例えば、プレイヤーAが、プレイヤーA自身に配られる2枚のカードとディーラーの1枚でラッキー8に賭けるときは、プレイヤーAの前のL8の円にチップを置きます。

ラッキー8のベット

参考資料2でご紹介しているシンガポール マリーナ ベイ サンズ カジノでは、1つのプレイヤーの場所に3人のプレイヤーがラッキー8に賭けることを認めています。

ラッキー8に賭ける場所が3つあるテーブルレイアウト

そのため、テーブルによっては、右のイラストように、L8の円が3つ描かれているものもあります。

ブラックジャックに賭けずにラッキー8に賭けることはできない

ただし、ラッキー8はブラックジャックのオプションゲームのため、ブラックジャックの賭けられていない場所に、ラッキー8のみを賭けることはできません



ハウスアドバンテージ

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次の表は、6デッキのテーブルでラッキー8をプレイしたときに、カードの組合せパターンとその発生数、カジノのチップの増減をまとめたものです。


表:カードの組合せパターン、発生数、カジノのチップの増減(6デッキ)
カードの組合せパターン カジノのチップ増減 発生数
8のカード8のカード8のカードマーク揃い 1,000 480
8のカード8のカード8のカードマーク違い 100 11,664
8のカード8のカードマーク揃い 10 103,680
8のカード8のカードマーク違い 5 373,248
上記以外のペア 3 5,868,864
上記以外 ▲1 23,721,984

この表より求められる6デッキで行われるラッキー8のハウスアドバンテージは、5.21%です

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ラッキー8のハウスアドバンテージは、ゲームで用いられるデッキ数によって異なります

参考資料2で示されているシンガポール マリーナ ベイ サンズ カジノのブラックジャックのルールでは、ラッキー8のベッティングボックスが記載されているテーブルで行われるゲームのデッキ数は1~8と記載されています。

次の表は、デッキ数が1から8のケースで、配当が得られるカードの組合せ発生数と、ハウスアドバンテージをまとめたものです。この表より、デッキ数が多くなるほど、ラッキー8のハウスアドバンテージは小さくなる傾向があることがわかります。

表:デッキ数とハウスアドバンテージ
デッキ数 1 2 3 4 5 6 7 8





888マーク揃い 0 0 24 96 240 480 840 1,344
888マーク違い 24 336 1,296 3,264 6,600 11,664 18,816 28,416
88マーク揃い 0 2,304 10,368 27,648 57,600 103,680 169,344 258,048
88マーク違い 1,728 13,824 46,656 110,592 216,000 373,248 592,704 884,736
ペア 21,024 197,568 700,128 1,699,200 3,365,280 5,868,864 9,380,448 14,070,528
上記以外 109,824 878,592 2,965,248 7,028,736 13,728,000 23,721,984 37,669,632 56,229,888
ハウスアドバンテージ 26.93% 14.66% 10.05% 7.66% 6.19% 5.21% 4.49% 3.96%

※ デッキ数が3よりも小さい場合、ラッキー8の8のカード8のカード8のカードマーク揃いが発生することはありません。したがって、デッキ数1のシングルデッキや、デッキ数2のダブルデッキのブラックジャックのテーブルで、ラッキー8のゲームを行うのは現実的ではありません。


参考資料

*1:Gambling Regulatory Authority ( A Singapore Government Agency Website ), 『BLACKJACK (MBS) Game Rules Version 6 w.e.f 27 September 2019』参考資料2 ※MBS:Marina Bay Sands

*2:Gambling Regulatory Authority ( A Singapore Government Agency Website ), 『BLACKJACK LUCKY 8 (MBS) Game Rules Version 5 w.e.f 27 September 2019』参考資料2 ※MBS:Marina Bay Sands

最終更新日:2023年05月22日

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