逆マーチンゲール法(reverse martingale strategy)
プレイヤーが連続するゲームで何枚ずつのチップを賭けるかを考えた「ベッティングマネージメント(bettiong strategy)」または「ベッッティング戦略(bettiong strategy)」と呼ばれる作戦の1つ。
マーチンゲール法とともに古くより知られるベッティングマネージメントの1つで、負けたときに賭けるチップを増やすマーチンゲール法とは反対に、勝ったときにチップを増やす戦略です。
この勝ったときにチップを増やす戦略は、「パーレー法(parlay strategy)」とも呼ばれる戦略ですが、特に有名なマーチンゲール法と対比した方が理解しやすいため、「逆マーチンゲール法」と呼ばれることが多くなっています。「反マーチンゲール法(anthi-martingale strategy)」と呼ばれることもあります。
逆マーチンゲール法の基本戦略は、次のようなルールで構成されます。
- 勝ったときは、前のベットの2倍※の金額をベットする。
- 負けたときは、最初のベットに戻す。
※ 勝ったときの払戻倍率が2倍のゲームを想定しています。
このルールどおりに単純に実践すると、どれだけ連勝しても、負けた回数×最初のベット分を損してしまいます。そのため、逆マーチンゲール法は、利用にあたって若干、ルールのカスタマイズが必要となります。
- 対義語
- マーチンゲール法
- 同義語
- 反マーチンゲール法、パーレー法
逆マーチンゲール法のルールのカスタマイズ例
ここでは、逆マーチンゲール法のルールのカスタマイズ例をご紹介します。
ご紹介するカスタマイズの例は、次のようなルールです。
- 勝ったときは、賭ける金額を増やす。 例えば、配当が2倍(1 to 1)のとき、単純に2倍に増やすのではなく、「1.5倍に増やす」変更や、「負けの後の最初の勝ちは2倍、その後の勝ちは1.5倍に増やす」というような変更が考えられます。
- 負けたときは、最初のベットに戻す。
- ゲームを終了するタイミングを設定する。 例えば、「N連勝したとき」というような終了タイミングを設定します。
逆マーチンゲール法の特長は、ゲーム終了タイミングを設定することで大敗を防ぎながら、勝って終わる確率を上げることができるところです。さらに、ときどきですが、大勝をすることもできます。
逆マーチンゲール法は、勝ったときに積極的にアクションを取る特徴から、ということができます。勝っている状況でさらに勝ちの上積みを狙うところは、株式投資やFXにおける順張りの戦略に似ています。
参考資料
*1:高橋英之. 2018.『カジノでブラックジャックを楽しむための本』, ASBクリエイティブ株式会社
最終更新日:2023年06月14日