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ワンペア(one pair) 

ポーカーの1つで、2枚の同じ数字のペアカードを含むハンド

ワン ペアの例

ワン ペアのランク位置

ワン ペアは、ツー ペアより下、ハイ カードより上にランク付けされる役です。

※ 役のランクの一覧は、「ポーカーの役」を参照してください。





役の成立条件

ワン ペアは、2枚の同じ数字のカード(ペア:pair)それ以外の3種類の数字のカードで構成されます。

例えば、次のイラストのように、4のカード4のカードの2枚のカードと、4以外の3種類のカードのハンドは、ワン ペアのハンドです。

ワン ペアの例


特別な役「ジャックス オア ベター」

エース、キング、クイーンまたはジャックのワン ペア、または、ツー ペア以上のランクのハンドを、「ジャックス オア ベター(Jacks or better)」といいます。*3

※ 複数枚のジャックのカードを、ジャックス(Jucks)といいます。

ジャックス オア ベターの例

ビデオポーカー

ビデオ ポーカーなどで採用されているジャックス オア ベター ルール(Jacks or better rule)では、プレイヤーがジャックス オア ベターのときに、プレイヤーの勝ちとなります。



ワン ペアのキッカー

ワン ペアでは、2枚の同じ数字のカード以外の3枚のカードがキッカーです。

キッカーの例


ワイルドカードを含む役の成立条件

異なる数字のカード4枚と、ワイルドカードを加えた5枚のカードの組合せで、ワン ペアが成立します。

ワイルドカードを含むワン ペアの例

このとき、ワイルドカードは、ワイルドカード以外の4枚のカードの中で最もランクの高い(強い)数字のカードとみなされます。次のイラストの例では、ワイルドカードをKのカードとみなします。

キングとみなすワイルドカードを含むワン ペアの例

ただし、ダブルエース フラッシュ ルールが採用されている場合は、ワイルドカードは常にAのカードとみなされるため、下記イラストの例のようにワイルドカード以外の4枚のカードにAのカードが含まれているときにワン ペアとなります。

ダブルエース フラッシュ ルールでワン ペアが成立する例・成立しない例


ワイルドカードが「バグ」の場合の成立条件

ワイルドカードが限定ワイルドカード「バグ」の場合、 ストレート、フラッシュまたはストレート フラッシュが成立する場合にのみ、ワイルドカードを都合のよいカードにみなせます。それ以外のケースでは、ワイルドカードをAのカードとみなします。

したがって、ワン ペアが成立するか否かの判断が必要となるようなハンドでは、ワイルドカード以外の4枚のカードにAのカードが含まれているときにワン ペアとなります。

バグのルールでワン ペアが成立する例・成立しない例


ワン ペア同士のハンドの勝敗の決め方

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勝敗を判断する2つのハンドが、両方ともワン ペアの場合、次の順序で勝敗を判断します。

1. ペアを構成する2つの同じ数字のカードの数字を比較して、数字のランクが高い(強い)方が勝ちとなります。

例えば、次の2つのハンドの場合、ペアの数字は、Aのハンドは8のカード、BのハンドはKのカードですので、Bの勝ちとなります。

役を構成する数字の比較


2. ペアを構成する数字が同じ場合は、残り3枚のキッカーの数字を、ランクの高い方から順番に比較します。ランクの高い数字のハンドが勝ちとなります。

例えば、次のイラストの場合、一番ランクの高いキッカーの数字は、AとBのハンドともKのカードで同じです。

最も高いランクのキッカーの比較


そこで2番目にランクの高いキッカーの数字を比較します。Aのハンドが5のカード、Bのハンドが6のカードですので、Bのハンドの勝ちになります。2番目に高いランク(最も低いランク)のキッカーで勝負がついたので、3番目に高いランク(最も低いランク)のキッカーは、比較しません。

2番目にランクの高いキッカーの比較


3. 5枚のカードの数字の構成がまったく同じときは、同じランク(強さ)のハンドとなり、勝ち負けがつきません。

5枚のカードの数字の構成が同じ


※ スーツ(マーク)はランク付けされていないため、スーツだけが異なるときは引分けとなります。

※ 同じランク(強さ)のハンドの場合、プレイヤー同士の対戦形態では、勝者が複数名となります。ディーラーとの対戦形態では、引分けとなります。


ワン ペアの発生確率

52枚よりランダムに5枚を選択したときの発生確率

1デッキ52枚のカードよりランダムに5枚のカードを選択したとき、ワン ペアとなる確率は次のとおりです。*4

表:52枚よりランダムに5枚を選択したときにワン ペアとなる確率
成立する役のランク 役の事象数† 発生確率
ワン ペアより高い(強い)役 198,180 7.625%
ワン ペア 10,98,240 42.257%
ワン ペアより低い(弱い)役 ‡ 1,302,504 50.118%
†:全発生事象数は、2,598,960です。 ‡:ハイ カードと同じです。

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52枚のカードよりランダムに5枚のカードを選択したとき、ワン ペアとなる確率は約42%です。ワン ペアとなる確率はかなりの高いですが、ハイ カードとなる確率よりも約8%低く、ハイ カードの次によく発生する役です。


● ジャックス オア ベターの発生確率

ワン ペアのうち、ペアを構成するカードの数字がJのカード以上のランクのワン ペアとなる確率は、次のとおりです。

表:ワン ペアのうち、Jのカード以上のワン ペアとなる確率
ペアを構成する数字 事象数† 発生確率
JのカードQのカードKのカードAのカード 337,920 30.769%
2のカード3のカード4のカード5のカード6のカード7のカード8のカード9のカード10のカード 760,320 69.231%
†:ワン ペアの総発生事象数は、10,98,240です。

したがって、52枚よりランダムに5枚を選択したときの全発生事象のうち、Jのカードのワン ペア以上のハンドとなる確率と、10のカードのワ ンペア以下のハンドとなる確率は、次のとおりです。

表:ワン ペアのうち、Jのカード以上のワン ペアとなる確率
成立する役のランク 事象数† 発生確率
Jのカードのワン ペア以上のハンド 536,100 20.627%
10のカードのワ ンペア以下のハンド 2,062,860 79.373%
†:全発生事象数は、2,598,960です。

Jのカードのワン ペア以上のハンドとなる確率は、約20%です。意外と小さいことが解ります。


52枚よりランダムに7枚を選択したときの発生確率

テキサス ホールデムのように52枚からランダムに7枚を選択し、その7枚のカードより最もランクが高く(強く)なる5枚のカードを選択したとき、ワン ペアとなる確率は、次のとおりです。*5

表:7枚のカードより最もランクが高くなる5枚のカードを選択したときにワン ペアとなる確率
成立する役のランク 役の事象数† 発生確率
ワン ペアより高い(強い)役 51,862,300 38.765%
ワン ペア 58,627,800 43.823%
ワン ペアより低い(弱い)役 ‡ 23,394,460 17.412%
†:全発生事象数は、133,784,560です。 ‡:ハイ カードと同じです。

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この表より、7枚のカードより最もランクが高く(強く)なる5枚のカードを選択したとき、ハンドの役はワン ペアとなることが最も多いことがわかります。



参考資料

*1:List of poker hands (Feb. 18, 2023, 16:13 UTC). In Wikipedia: The Free Encyclopedia. Retrieved from https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_poker_hands 参考資料

*2:wild card (Sep. 30, 2023, 18:24 UTC). In Wikipedia: The Free Encyclopedia. Retrieved from https://en.wikipedia.org/wiki/Wild_card_(cards) 参考資料

*3:スタンフォード・ウォン、スーザン・スペクター、カジノ研究会. 2005. 『カジノ大全 – 最高のゲームを楽しむために』, ダイヤモンド社 参考資料

*4:当サイト(ギャンブルアカデミー)調べ

*5:ポーカー侍. 2010. 『ポーカー教室 – ポーカーの三大ゲーム、ホールデム、7カードスタッド、オハマを学ぼう!』, パンローリング株式会社 参考資料

最終更新日:2024年08月02日

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