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配当 

集めたものを、割り当てて配ること。配るものがお金の場合は、配当金といいます。



企業活動における配当

次のイラストは、株式会社を例として、企業活動における配当を表したものです。

企業活動における配当

投資家は、投資した会社が事業活動で得た利益の一部を配当として受け取ります。

株式と配当を手にした投資家

配当を受けた後、投資家は株式と配当金を所持します。

一般的に、会社が利益をだせなかったときは、配当を受け取ることはできません。



ギャンブルにおける配当

カジノと対戦するテーブルゲームにおける配当

次のイラストは、プレイヤーがルーレットをプレイし、予想が的中したときの配当を表したものです。

テーブルゲーム(ルーレット)における配当

予想が的中したプレイヤーには、プレイヤー自身が賭けた賭金に、カジノ側が支払うお金(チップ)が上乗せされて、お金(チップ)が戻ってきます。

先に説明した「企業活動における配当」とも対比して考えると、カジノの支払いが「配当」となります。

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カジノの支払いを配当というのは若干の違和感を覚えますが、カジノがたくさんのプレイヤーから集めたお金を配っていると考えると、「配当」という言葉もそのとおりだと理解することができます。

この解釈は、カジノのテーブルやゲーミングガイドに書かれている英語の払戻表記からも理解することができます。

シック・ボーのテーブルに書かれた「1 TO 1」の表記

もっともよく見かける英語の払戻(payout)表記は、「1 TO 1」のような2つの数字と「TO」の記載です。この「1 TO 1」の表記は、払戻が、賭け金1に対して配当が1、合計2が払い戻されることを意味しています。



競馬における配当

競馬では、「配当」という語を「払戻」と混同して使用する傾向があります。例えば、参考資料*1に挙げた楽天競馬のヘルプでは、「配当金」と「払戻金」を区別せずにしています。

次のイラストは、勝馬投票券(いわゆる馬券)購入者が、予想が的中して払戻を受けた状況を表しています。

競馬における配当とは?

購入した馬券は、人気の高い馬の単勝馬券で、オッズは1.5倍でした。幸運にも馬券は的中して、150円の払戻を受けることができました。

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この状況において、配当はいくらと考えるのが妥当なのでしょう。払い戻された150円でしょうか? それとも、上乗せされた利益分の50円でしょうか?

企業活動における配当金」や、それと対比させて確認した「カジノと対戦するテーブルゲームにおける配当」と同様に考えると、利益の50円を配当とみなすことができます。

現在ではほどんどなくなりましたが、かつては人気馬の馬券を購入したときに100円元返しの払戻となることがしばしばありました。この「元返し」という語は、賭けたお金が金融用語でいう元本(がんぽん)であるということに基づいています。となると、利益分を配当とする考え方は自然です。

一方、たくさんの人の馬券購入で集まったお金を配分している状況から、払い戻された150円を配当とみなす考え方も特に問題がないように思えます。

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このようにいろいろな考え方がある状況を考慮すると、競馬においては「配当(金)」という語は、混乱を招くため、使わない方が無難です。

会話や説明では、「配当(金)」ではなく「払戻(金)」という語を用いるのがお奨めです。


参考資料

最終更新日:2023年07月09日

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